トランクルーム経営は儲かる?20年見てわかった収益・利回りと失敗する土地

トランクルーム経営

トランクルーム経営は、アパートほど大きな建築投資をせずに始められる土地活用として注目されています。
ただし、建てれば自動的に儲かるわけではなく、立地・初期投資・稼働率の3つが合わないと収益は伸びません。
この記事では、20年以上現場で見てきた経験をもとに、トランクルーム経営の収益構造とタイプ別の違いを整理します。

目次

結論|トランクルームは「建てれば儲かる」土地活用ではない

最初に結論からいうと、トランクルーム経営は「建てれば自然に埋まって儲かる」土地活用ではありません。

収益を左右するのは、主に次の3つです。

  • 周辺に十分な収納需要があるか
  • 初期投資をかけすぎていないか
  • 現実的な稼働率でも採算が合うか

特に重要なのは、満室になったときの売上ではありません。
満室になるまでの期間や、稼働率70%・80%でも事業が成立するかを見ることです。

私はこれまで、企画・建設・運営まで多くの案件を見てきましたが、最初から満室前提で収支を組んだ計画ほど危ういと感じます。

逆に、周辺需要を慎重に調べて、建築費や設備費を抑え、満室でなくても成立する計画にしている案件は安定しやすいです。

トランクルームは夢のある高収益ビジネスというより、需要のある土地に適正規模で計画すれば堅実に運用しやすい土地活用と考えるのが近いでしょう。

トランクルーム経営はどうやって収益が出る?

トランクルームの収益構造はシンプルです。

基本は、

賃料 × 室数 × 稼働率

で決まります。

たとえば20室あり、平均賃料が月1万円なら、満室時の売上は月20万円です。

ただし、実際には常時100%稼働とは限りません。

満室売上と実際の利益は違う

20室 × 月1万円なら、満室時の月間売上は20万円です。
年間では240万円になります。

しかし、ここから管理や広告、修繕などの費用が発生します。

さらに、稼働率が80%なら月間売上は16万円、年間売上は192万円です。

つまり、

満室時の年間売上240万円

稼働率80%の年間売上192万円

では48万円の差があります。

稼働率が60%まで落ちれば年間売上は144万円です。

この差はかなり大きいです。

トランクルーム経営では、満室時の数字だけを見ると魅力的に見えても、実際の稼働率を入れると収支が大きく変わります。

売上から経費も引かれる

売上からは、運営方法によって次のような費用が発生します。

  • 管理費
  • 集客・広告費
  • 電気代
  • 清掃費
  • 修繕費
  • 防犯設備の維持費
  • 固定資産税
  • 保険
  • 借入返済

そのため、

年間売上=そのままオーナーの利益

ではありません。

表面上の利回りだけでなく、経費を差し引いた後にいくら残るのかを見る必要があります。

トランクルーム経営の3タイプを比較

トランクルーム経営にはいくつか方式がありますが、代表的なのは次の3つです。

タイプ概要初期投資撤退しやすさ向いているケース
コンテナ型屋外にコンテナ等を設置低〜中比較的高い遊休地を活用したい
ビルイン型既存建物内を区画して利用低〜中比較的高い空きテナント・空きフロア活用
本建築型トランクルーム専用建物を建設高い低い長期運用前提の土地活用

どの方式が一番儲かるというより、土地の条件と投資額によって向き不向きが変わります。

コンテナ型

コンテナ型は、空き地にコンテナや収納ユニットを設置して貸し出す方法です。

建築型と比べると初期投資を抑えやすく、土地活用の入口として検討されやすい方式です。

ただし、

「コンテナを置くだけだから簡単」

と考えるのは危険です。

設置方法や用途によっては建築基準法上の扱いを確認する必要があり、確認申請などが関係するケースもあります。

また、屋外型なので雨・湿気・温度変化などへの対策も重要です。

【関連記事】

コンテナ型トランクルームは違法?建築確認が必要なケースと注意点

ビルイン型

ビルイン型は、既存建物の空きフロアや空きテナントを区画し、屋内型トランクルームとして利用する方式です。

新しく建物を建てる必要がないため、既存建物を持っているオーナーに向いています。

特に、

  • 空き店舗
  • 空き事務所
  • 使っていない倉庫
  • テナントが入りにくい上階

などを活用できる可能性があります。

一方で、もともとトランクルーム向けに設計された建物ではないため、避難経路、消防設備、防犯、換気などの確認が必要です。

既存建物を使える分、初期投資は抑えやすいですが、改修費が想定以上にかかることもあります。

本建築型

本建築型は、トランクルーム運営を前提に専用建物を建設する方式です。

鉄骨造などで2階建て・3階建てにし、屋内収納スペースを複数設ける方法があります。

初期投資は大きくなりますが、土地を長期保有し、周辺需要が十分にある場合は安定運用を狙いやすい方式です。

ただし、建築費が大きいため、稼働率が伸びなければ投資回収に時間がかかります。

本建築型こそ、

「満室になれば儲かる」ではなく「満室でなくても採算が合うか」

を慎重に確認する必要があります。

3タイプは「初期費用」だけで選ばない

よくある比較では、

コンテナ型=安い
ビルイン型=中間
建築型=高い

と整理されます。

確かに投資額は重要です。

ただし、実際には、

  • 周辺需要
  • 建物の使いやすさ
  • 車でのアクセス
  • 荷物の搬入しやすさ
  • 防犯性
  • 空調・換気
  • 競合施設との差別化

なども稼働率に大きく影響します。

安く作れても利用者が集まらなければ意味がありません。

逆に、建築費が多少高くても、需要の強い地域で使いやすい施設を作り、高稼働を長期間維持できれば採算が合うこともあります。

20室モデルで収益をシミュレーション

ここでは分かりやすく、

20室
平均賃料1万円

のトランクルームを想定してみます。

※実際の賃料や室数は立地・広さ・設備によって異なります。

満室なら年間売上240万円

20室 × 10,000円=月20万円。

年間では、

20万円 × 12か月=240万円

です。

これが満室想定売上です。

ただし、計画段階から100%稼働を前提にしない方がよいでしょう。

稼働率80%なら年間売上192万円

20室の80%なら16室稼働です。

16室 × 10,000円=月16万円。

年間では、

16万円 × 12か月=192万円

です。

満室と比較すると48万円減ります。

稼働率50%なら年間売上120万円

10室しか埋まらなければ、

10室 × 10,000円=月10万円。

年間では120万円です。

満室想定240万円の半分になります。

稼働率別に見ると次のようになります。

稼働率稼働室数月間売上年間売上
50%10室10万円120万円
60%12室12万円144万円
70%14室14万円168万円
80%16室16万円192万円
90%18室18万円216万円
100%20室20万円240万円

この表を見ると、トランクルーム経営で稼働率がいかに重要か分かります。

「80%でも成立するか」を見る

私なら、最初から100%稼働する前提では考えません。

特に開業直後は認知されるまで時間がかかることもあります。

計画段階では、

「80%程度でも返済や経費をまかなえるか」
「60〜70%まで落ちても耐えられるか」

を見ることが重要です。

もし満室にならないと返済できない計画なら、かなり厳しいです。

逆に、80%程度でも十分に成立し、満室になればさらに余裕が出る計画なら安定しやすいでしょう。

トランクルーム経営では、満室時の夢のある数字より、少し厳しめの稼働率で成立するかを見ることが大切です。

トランクルームの利回りを見るときの注意点

トランクルーム経営では「利回り○%」という数字がよく使われます。
ただし、利回りは計算方法によって見え方が変わるため、数字だけで判断しないことが重要です。

表面利回りと実質利回りは違う

表面利回りは、一般的に年間の想定売上を初期投資額で割って計算します。

たとえば初期投資2,000万円、満室時の年間売上240万円なら、

240万円 ÷ 2,000万円 × 100 = 12%

となります。

この12%は一見すると魅力的です。

しかし、ここから管理費、広告費、電気代、修繕費、固定資産税などを差し引く必要があります。
さらに実際の稼働率が80%なら、売上自体も240万円ではなく192万円です。

つまり、広告などに掲載されている「利回り○%」を見るときは、満室想定なのか、実際の稼働率を入れているのか、経費を差し引いているのかを確認する必要があります。

土地代を含むかどうかでも利回りは変わる

すでに自分で土地を所有している場合は、建物や設備への投資額だけで利回りを計算することがあります。

一方、土地を新たに購入してトランクルーム経営を始めるなら、土地取得費も投資額に含めて考えないと実態が見えません。

同じ施設でも、

土地所有済みのオーナー

土地から購入する投資家

では、事業の収益性がまったく違います。

利回りを比較するときは、何を投資額に含めている数字なのかも確認しましょう。

トランクルーム経営でかかる主な経費

トランクルームは「人が住まないから管理費がほとんどかからない」と思われがちですが、実際には継続的な経費があります。

管理・清掃費

施設を清潔に保つための清掃や巡回は必要です。
屋内型なら共用通路、エレベーター、出入口などの清掃もあります。

利用者が荷物を預ける場所なので、汚れや臭い、害虫などが目立つと解約につながる可能性があります。

広告・集客費

開業すれば自然に利用者が集まるわけではありません。

ホームページ、ポータルサイト、看板、チラシなど、集客に費用がかかることがあります。
特に開業初期は空室が多いため、広告費を抑えすぎると稼働率が上がりにくくなることもあります。

電気代・設備維持費

屋内型なら照明、防犯カメラ、空調、換気設備、エレベーターなどの電気代や保守費用がかかります。

設備が増えるほど利用者にとって快適になりますが、その分ランニングコストも増えます。

修繕費

扉、鍵、シャッター、防犯設備、照明、外壁、屋根などは年数が経てば修繕が必要です。

開業直後は修繕費が少なくても、10年、20年と運営するなら設備更新も見込んでおく必要があります。

税金・保険

固定資産税や保険なども継続的にかかります。
建物を建てる場合は土地だけの活用より税負担や維持費が増える可能性があります。

そのため、利益を見るときは売上-実際に必要な経費で考えましょう。

トランクルーム経営で儲からない5つのケース

トランクルーム経営がうまくいかない原因は、設備の豪華さよりも計画段階にあることが多いです。

特に次の5つは注意したいポイントです。

周辺の人口・世帯数が少ない

トランクルームは、周辺に利用してくれる人がいて初めて成立します。

土地が安いからという理由だけで人口の少ない場所へ建てても、利用者がいなければ埋まりません。

大切なのは、

「土地が余っているか」ではなく「その周辺に収納需要があるか」

です。

住宅地がどのくらいあるのか、世帯数はどうか、マンションや戸建住宅の割合はどうかなどを確認します。

競合トランクルームが多すぎる

需要のある地域には競合も集まります。

近くに既存のトランクルームが何施設もあり、空室が目立っている場合は注意が必要です。

逆に競合施設があるからといって即NGとも限りません。
既存施設が満室に近ければ、それだけ需要がある可能性もあります。

競合の有無だけでなく、料金、室数、空室状況、施設タイプまで確認しましょう。

車でアクセスしにくい

トランクルーム利用者は、荷物を車で運ぶケースが多いです。

そのため、

  • 前面道路が狭い
  • 車を停めにくい
  • 出入口が分かりにくい
  • 交通量が多く出入りしにくい
  • 施設前に荷下ろしスペースがない

といった土地は不利になることがあります。

駅から近いことより、車で入りやすく荷物を運びやすいことが重要になる場合もあります。

初期投資をかけすぎている

「良い施設を作れば高稼働になる」と考えて、設備を増やしすぎるケースにも注意が必要です。

空調、防犯、エレベーター、内装などは利用者にとって魅力ですが、投資額が大きくなれば回収に時間がかかります。

必要な設備と過剰な設備を分けて考え、周辺相場に合った施設を作ることが重要です。

満室前提で収支計画を作っている

最も危険なのが、満室にならないと返済できない計画です。

開業直後から100%稼働するとは限りませんし、競合が増えれば将来的に稼働率が下がる可能性もあります。

前半で紹介したように、

80%程度でも成立するか
60〜70%まで落ちても耐えられるか

を見ておく方が安全です。

私なら満室になる見込みがない土地には建てない

土地活用では、オーナーから相談を受けたからといって、必ず何か建てればよいわけではありません。

私が現場で重視してきたのは、完成後に本当に利用者が集まりそうかです。

周辺世帯数、競合施設、道路条件、土地形状、地域特性などを見て、満室稼働の見込みが低いと判断する土地なら、トランクルームを提案しない方がよいケースもあります。

建設会社だけの視点なら、建物を建てれば売上になります。

しかし、管理や運営まで続ける立場では、埋まらない施設が増えるほど自分たちも困ります。

だからこそ、

建てられる土地か
ではなく、
埋まる土地か

を見ることが重要です。

「土地があるから何か建てたい」が一番危ない

遊休地を持っていると、「せっかくだから何か収益化したい」と思うのは自然です。

ただし、土地が余っていることと、その場所にトランクルーム需要があることは別です。

土地活用では、

土地ありきで事業を決める
のではなく、
需要に合う事業を土地へ当てはめる

という順番で考える方が失敗を避けやすいです。

断る判断も土地活用では重要

需要が弱いなら、月極駐車場、貸地、資材置き場など別の方法を検討することもできます。

トランクルームに向かない土地へ無理に建てるより、収益性は低くても投資額の小さい活用方法を選ぶ方が合理的なケースもあります。

【関連記事】

その土地NG!トランクルーム経営に向いている立地等の条件

開業後に稼働率を上げるにはどうする?

立地が良くても、運営を何もしなければ満室になるとは限りません。

清潔な状態を維持する

利用者は大切な荷物を預けます。
汚れた施設より、明るく清潔な施設の方が安心して利用しやすいでしょう。

定期的な巡回と清掃は基本です。

料金を周辺相場から大きく外さない

高級な設備を入れたからといって、周辺相場より大幅に高い料金で借りてもらえるとは限りません。

競合施設と広さ、設備、料金を比較しながら設定する必要があります。

問い合わせから契約までを分かりやすくする

利用を検討している人が、

「料金が分からない」
「空室状況が分からない」
「契約方法が面倒」

と感じれば離脱します。

ホームページや問い合わせ窓口などを整えて、借りたい人がスムーズに契約できる状態にしておくことも大切です。

長期利用者を大切にする

トランクルームは、利用目的によっては長期間契約する人もいます。

既存利用者が解約しにくい状態を作ることは、新規契約を増やすことと同じくらい重要です。

施設の不具合へ早く対応し、清潔さと安全性を保つことが稼働率維持につながります。

トランクルーム経営で儲かる可能性が高い土地の特徴

トランクルーム経営では、建物や設備以上に「どこでやるか」が重要です。

私がこれまで見てきた中でも、安定した稼働が期待できる土地にはいくつか共通点があります。

周辺に住宅が多い

トランクルームの主な利用者は、周辺に住んでいる一般家庭です。

特にマンションや比較的コンパクトな住宅が多い地域では、自宅だけでは収納スペースが足りず、季節用品やアウトドア用品、衣類などを外部収納へ預ける需要が期待できます。

「駅から何分」という条件だけでなく、施設を中心とした一定範囲にどれだけ世帯があるかを見ることが重要です。

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トランクルーム借りる人って?主婦が支えるニーズと実態

車で利用しやすい

荷物を運ぶトランクルームでは、車での使いやすさも重要です。

前面道路にある程度の幅があり、駐車や荷下ろしがしやすい土地は有利です。

反対に、土地自体は広くても入口が狭い、中央分離帯があって入りにくい、交通量が多く出庫しにくいといった土地では使い勝手が悪くなります。

土地を見るときは、図面だけでなく実際に車で現地へ行って確認したいところです。

周辺の競合が適度に稼働している

近くにトランクルームがあるからといって、必ずしも悪い条件ではありません。

むしろ既存施設が高い稼働率を維持しているなら、その地域に収納需要があることを示す材料になります。

注意したいのは、競合施設が何件もあるうえに空室が目立っているケースです。

競合施設の有無だけで判断せず、

  • どんな広さの部屋が多いか
  • 料金はいくらか
  • 空室はどの程度あるか
  • 屋内型か屋外型か
  • 駐車しやすいか
  • 建物や設備は古くないか

なども確認しておきましょう。

土地の形を有効利用できる

トランクルームは、アパートやマンションでは計画しにくい土地でも活用できる可能性があります。

狭小地や変形地でも、建物の配置や室構成を工夫することで事業化できるケースがあります。

ただし、「小さい土地でもできる」と「小さい土地でも儲かる」は別の話です。

面積が小さく室数を確保できなければ、建築費や設備費に対して十分な賃料収入を得られないこともあります。

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土地20坪でトランクルーム経営できる?狭小地活用のポイント

コンテナ・ビルイン・本建築型はどれを選ぶ?

どのタイプを選ぶかは、利回りの高さだけでは決められません。

土地を持っていて初期投資を抑えたいならコンテナ型

遊休地を所有していて、大規模な建築投資を避けたい場合はコンテナ型が候補になります。

ただし、法令上の確認や設置条件を十分に調べる必要があります。

「土地があるから、とりあえずコンテナを置いてみよう」という始め方はおすすめできません。

【関連記事】

コンテナ型トランクルームは違法?建築確認が必要なケースと注意点

空きテナントや空きフロアがあるならビルイン型

すでに建物を所有しているなら、ビルイン型を検討する価値があります。

新築する必要がないため、既存資産を利用できるのが大きなメリットです。

特に通常のテナント募集では借り手がつきにくい区画でも、周辺に収納需要があれば別の収益源に変えられる可能性があります。

ただし、用途変更や消防・避難などについて事前確認が必要になる場合があります。

長期的な土地活用なら本建築型

土地を長期間保有する予定で、周辺に十分な需要があるなら本建築型が候補です。

初期投資は大きくなりますが、土地形状に合わせて施設を計画でき、セキュリティや動線なども最初からトランクルーム向けに設計できます。

その代わり撤退は簡単ではありません。

建てる前の需要調査が、3タイプの中でも特に重要になります。

1階ガレージ+上階トランクルームという選択肢

私が関わってきた土地活用では、1階をシャッター付きガレージ、2階以上を屋内型トランクルームにする複合型を計画することもあります。

トランクルームだけで建物を構成するのではなく、異なる需要を組み合わせる考え方です。

1階をガレージにするメリット

1階は道路から直接アクセスしやすいため、シャッター付きガレージとの相性が良い場所です。

車やバイクだけでなく、趣味用品や仕事道具などを保管できるスペースとして利用されることもあります。

一方、2階・3階は小さく区画して屋内型トランクルームとして利用できます。

こうすることで、

1階=比較的大きな区画
上階=小さな収納区画

と異なる需要を取り込めます。

複合型なら必ず儲かるわけではない

もちろん、ガレージを組み合わせれば必ず収益性が上がるわけではありません。

建築費、エレベーター、防犯設備などのコストも増えます。

周辺にガレージ需要がなければ、1階が空いてしまう可能性もあります。

重要なのは、土地の条件と周辺需要を見ながら、その場所で最も埋まりやすい組み合わせを考えることです。

トランクルーム経営のメリット

トランクルーム経営には、アパートやマンションとは違ったメリットがあります。

人が住まない

トランクルームは住宅ではないため、入居者の生活に伴う設備トラブルとは性質が異なります。

もちろん施設管理は必要ですが、住宅系賃貸とは管理内容が違います。

比較的小さな区画を多数貸せる

1つの建物を複数の収納スペースに分けるため、1室が解約されても施設全体の売上がゼロになるわけではありません。

20室中1室の解約と、テナント1区画しかない建物で唯一の借主が退去するケースでは、収益への影響が大きく違います。

住宅系とは違う需要を狙える

アパート経営が成立しにくい土地でも、周辺の収納需要によってはトランクルームが成立する場合があります。

ただし、どんな土地でもできるという意味ではありません。

トランクルーム経営のデメリット

メリットだけでなく、弱点も理解しておく必要があります。

満室になるまで時間がかかることがある

アパートのように入居シーズンが明確ではなく、少しずつ契約が増えていく施設もあります。

開業直後の稼働率が低い期間を想定し、資金に余裕を持たせておくことが重要です。

立地を間違えると挽回しにくい

広告を増やせば多少の改善は期待できますが、周辺に収納需要そのものがなければ限界があります。

だからこそ建設前の調査が重要です。

建築型は簡単に撤退できない

コンテナ型やビルイン型と比較すると、本建築型は初期投資が大きく、途中で「やっぱりやめよう」と判断しにくくなります。

長期的な需要まで考えて計画する必要があります。

トランクルーム経営が向いている人

トランクルーム経営は、短期間で大きく儲けたい人よりも、所有している土地から長期間収益を得たい人に向いています。

特に、

  • 土地を長期間保有する予定
  • アパート以外の活用方法を探している
  • 周辺に住宅が多い
  • ある程度の初期投資ができる
  • 短期的な利回りより長期安定を重視する

といった人は検討する価値があります。

反対に、借入を大きくして短期間で投資資金を回収したい場合には、慎重に判断した方がよいでしょう。

【関連記事】

鉄骨造トランクルームとアパートはどっちが堅実?土地活用のポイント

トランクルーム経営でよくある質問

Q. トランクルーム経営は本当に儲かりますか?

立地と初期投資次第です。

周辺に十分な収納需要があり、適正な規模と投資額で計画できれば、長期的な収益を期待できます。

一方、需要の弱い場所に建てたり、満室前提で過大な投資をしたりすると、想定ほど儲からない可能性があります。

Q. トランクルーム経営の利回りは何%くらいですか?

一律にはいえません。

コンテナ型、ビルイン型、本建築型で初期投資が異なるうえ、土地代を含めるか、満室想定か、経費を差し引くかによって利回りは大きく変わります。

「利回り○%」という数字だけでなく、その計算条件を確認することが重要です。

Q. 何坪くらいからトランクルーム経営できますか?

小規模な土地でも計画できる場合があります。

ただし、建築できることと事業として採算が合うことは別です。

土地面積だけでなく、接道、用途地域、建ぺい率・容積率、確保できる室数、周辺需要などを総合的に判断します。

Q. トランクルーム経営が儲からない最大の原因は?

大きいのは、需要の見込み違いです。

建物完成後に需要を作るのは簡単ではありません。

建築費を考える前に、周辺世帯数や競合施設などを調査し、「この場所に収納需要があるか」を確認することが重要です。

Q. コンテナ型と建築型ではどちらが儲かりますか?

一概には比較できません。

コンテナ型は初期投資を抑えやすい一方、本建築型は設備や室構成の自由度が高く、長期運営に向いています。

重要なのはタイプではなく、投資額に対して十分な需要を確保できるかです。

Q. トランクルームは自主管理できますか?

可能なケースもあります。

ただし、契約管理、問い合わせ、清掃、設備トラブル、滞納などへの対応が必要です。

「自主管理なら管理費がゼロ」と単純に考えず、自分の時間や対応負担まで含めて判断しましょう。

【関連記事】

トランクルーム自主管理のデメリットとは?管理会社との違いを比較

Q. トランクルームは田舎でも儲かりますか?

田舎だから必ず無理というわけではありませんが、周辺人口が少なければ収納需要も限定されます。

土地が安いという理由だけで判断せず、実際の商圏人口や競合状況を確認することが重要です。

Q. アパートとトランクルームならどちらがおすすめですか?

土地の条件とオーナーの目的によって変わります。

住宅需要が強く、長期的な賃貸経営をしたいならアパートが有力です。

一方、住宅とは違う需要を狙いたい場合や、管理負担の性質を変えたい場合はトランクルームも候補になります。

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鉄骨造トランクルームとアパートはどっちが堅実?土地活用のポイント

まとめ|トランクルーム経営は需要を見極めてから建てる

以上、トランクルーム経営は儲かる?20年見てわかった収益・利回りと失敗する土地...というお話でした。

トランクルーム経営で重要なのは、「いくら儲かるか」を考える前に、その土地で本当に利用者を集められるかを確認することです。

周辺需要があり、初期投資を適正に抑え、満室でなくても成立する収支計画を作れれば、長期的に安定した収益を狙える土地活用になります。

反対に、土地が余っているという理由だけで建てたり、100%稼働を前提に借入額を決めたりするのはおすすめできません。

トランクルーム経営では、

建てられるかではなく、埋まるか。

この視点が非常に重要です。

自分の土地にトランクルームが合うとは限らないため、駐車場、賃貸住宅、貸地など他の活用方法も含めて比較してから判断するとよいでしょう。

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