
自宅や実家に使っていない駐車スペースがあると、「貸したら月いくらくらいになる?」「特Pなら手取りはいくら?」と気になる人もいるでしょう。
結論からいうと、自宅駐車場の収入は一律ではなく、基本的に「1回あたりの駐車料金×利用回数」で決まります。さらに特Pを利用する場合は手数料が差し引かれるため、売上と実際に受け取る金額は同じではありません。
この記事では、500円・700円・1,000円で貸した場合の月収や年間収入を具体的にシミュレーションし、自宅駐車場1台分でどのくらいの収入を期待できるのかを解説します。
特Pの仕組みや始め方を全体から確認したい方は、完全ガイドも参考にしてください。
【関連記事】特Pで自宅駐車場を貸す完全ガイド|登録・収入・トラブルまで解説
結論|月収は「料金×利用回数」で考える
自宅駐車場を貸した場合の収入は、
1回あたりの駐車料金×利用回数=月間売上
で考えると分かりやすくなります。
たとえば1回500円なら、
| 月の利用回数 | 月間売上 |
|---|---|
| 5回 | 2,500円 |
| 10回 | 5,000円 |
| 20回 | 10,000円 |
| 30回 | 15,000円 |
となります。
同じ自宅駐車場でも、月5回利用される場所と月20回利用される場所では収入が4倍違います。
そのため、「住宅街なら月○円」「駅近なら月○万円」と地域だけで決めるより、
いくらで貸せるか
月に何回予約されるか
の2つから考える方が現実的です。
特Pなら手数料を引いた金額も考える
利用者が支払った駐車料金が、そのままオーナーの手取りになるわけではありません。
現在の特Pでは、時間貸しの利用料金から30%がサービス手数料となる仕組みです。
そのため、単純計算では、
売上×70%
が手数料控除後の金額になります。
たとえば500円で1回利用された場合は、
500円×70%=350円
です。
1,000円なら、
1,000円×70%=700円
となります。
【関連記事】特Pオーナーの手数料はいくら?売上・手取りを計算
特Pで貸した場合の月収早見表
料金と利用回数ごとに計算すると、次のようになります。
| 1回の料金 | 月5回 | 月10回 | 月20回 |
|---|---|---|---|
| 500円 | 1,750円 | 3,500円 | 7,000円 |
| 700円 | 2,450円 | 4,900円 | 9,800円 |
| 1,000円 | 3,500円 | 7,000円 | 14,000円 |
| 1,500円 | 5,250円 | 10,500円 | 21,000円 |
※特Pの時間貸し手数料30%を差し引いた単純計算です。実際の予約数や料金設定によって収入は変わります。
この表を見ると、収入に大きく影響するのは料金だけではないことが分かります。
たとえば、
1日1,000円で月5回
より
1日500円で月20回
の方が、手数料控除後の金額は大きくなります。
高く設定することより、実際に予約される料金と利用回数のバランスが重要です。
【関連記事】自宅駐車場を貸すならいくらにする?料金設定の決め方
月3,000円稼ぐには何回利用されればいい?
今度は「月いくら欲しいか」から逆算してみます。
たとえば、特Pの手数料控除後で月3,000円程度を目標にする場合です。
1回500円なら
1回あたりの手数料控除後は350円なので、
3,000円÷350円=約8.6回
となります。
月9回程度利用されれば、単純計算では3,000円前後になります。
1回700円なら
手数料控除後は490円なので、
3,000円÷490円=約6.1回
です。
月7回程度が目安になります。
1回1,000円なら
手数料控除後は700円なので、
3,000円÷700円=約4.3回
です。
月5回程度利用されれば3,000円を超えます。
ただし、料金を上げれば予約数がそのまま維持されるとは限りません。
この計算はあくまで「何回利用されればその金額になるか」を把握する目安です。
月5,000円なら何回必要?
同じように計算してみます。
| 1回の料金 | 手数料控除後 | 月5,000円を超える目安 |
|---|---|---|
| 500円 | 350円 | 約15回 |
| 700円 | 490円 | 約11回 |
| 1,000円 | 700円 | 約8回 |
| 1,500円 | 1,050円 | 約5回 |
月5,000円という金額でも、料金設定によって必要な予約回数は大きく変わります。
一方で、周辺相場を無視して料金だけ高くすると、利用回数が減る可能性があります。
そのため、「月5,000円欲しいから1日1,500円にする」という決め方ではなく、周辺相場の中で現実的な料金を設定し、その料金で何回予約が必要か考える順番がよいでしょう。
月1万円を目指すなら?
手数料控除後で月1万円を得る場合は、ある程度の予約回数が必要になります。
たとえば、
1回500円
なら1回350円なので、約29回。
1回700円
なら1回490円なので、約21回。
1回1,000円
なら1回700円なので、約15回です。
自宅駐車場1台分で考えると、月1万円を安定して得るには、それなりの需要が必要です。
そのため、
自宅駐車場なら誰でも月1万円
と考えるのは現実的ではありません。
立地によっては十分可能性がありますが、まずは月数回の予約から始まり、需要を見ながら考える方がよいでしょう。
年間にするとどのくらい?
月収が小さく見えても、年間で考えるとイメージしやすくなります。
| 月の手数料控除後 | 年間 |
|---|---|
| 2,000円 | 24,000円 |
| 3,000円 | 36,000円 |
| 5,000円 | 60,000円 |
| 8,000円 | 96,000円 |
| 10,000円 | 120,000円 |
もちろん、毎月同じ金額になるとは限りません。
イベントのある月だけ予約が増える場所もあれば、季節によって需要が変わる場所もあります。
ただ、もともと収入を生んでいなかった自宅の1台分から年間数万円になるのであれば、「小さな副収入」として考えることはできます。
駐車場シェアそのものが割に合うかどうかについては別記事で詳しく解説しています。
【関連記事】駐車場シェアは儲かる?大儲けできなくても人気の理由を解説
特P公式の収益事例はどう見る?
特Pでは、実際の駐車場をもとにした収益事例も紹介されています。
たとえば、郊外の住宅街でも、周辺に団地がありコインパーキングが少ない場所で利用された事例があります。現在の記事でも、特P公式の事例として月23回利用されたケースを紹介しています。
ただし、こうした事例をそのまま自宅へ当てはめるのは避けましょう。
収益は、
- 立地
- 周辺施設
- 駐車場不足
- 料金
- 貸出可能時間
- 車室数
などによって変わります。
公式事例は「この程度必ず稼げる」という相場ではなく、どのような場所で需要が発生する可能性があるかを見る参考例として使う方がよいでしょう。
駅近だから月収が高いとは限らない
以前は、「駅近なら月○万円」「郊外なら月○円」と地域別に収益目安を出す記事もありました。
しかし、実際の駐車需要はそこまで単純ではありません。
駅前でも安いコインパーキングが多ければ、自宅駐車場は選ばれにくいことがあります。
反対に郊外でも、近くに団地や病院、学校、スポーツ施設などがあり、駐車場が不足していれば需要が生まれる可能性があります。
そのため、
都市部か地方か
ではなく、
その場所に車を停めたい人がいて、駐車場が足りているか
を見ることが重要です。
【関連記事】住宅街でも駐車場シェアは需要ある?貸しやすい自宅の条件を解説
月収を左右する4つの条件
自宅駐車場の収入は、主に次の4つで変わります。
1.1回あたりの料金
当然、同じ予約回数なら料金が高い方が売上は大きくなります。
ただし、高すぎれば予約が入りにくくなるため、周辺相場とのバランスが必要です。
2.予約される回数
月収への影響が最も大きい部分です。
月5回と月20回では、同じ料金でも収入は4倍違います。
3.貸せる日数・時間
平日昼間だけなのか、土日も貸せるのかによって予約できる機会が変わります。
ただし、自宅利用を犠牲にしてまで貸出時間を広げる必要はありません。
4.手数料・経費
売上からサービス手数料が差し引かれます。
さらに、駐車場の案内用品や設備などに費用がかかっている場合は、最終的な利益を考える際に経費も確認する必要があります。
【関連記事】特Pの収入で経費にできるものは?固定資産税・通信費・設備費を解説
自宅駐車場の月収を3ステップで試算する
自宅駐車場を貸した場合の収入は、周辺の事例を見るだけでは分かりません。
実際には、自宅の条件に合わせて「料金」「利用回数」「手数料」を順番に当てはめると、おおよそのイメージをつかみやすくなります。
1.周辺の料金相場を確認する
まず、自宅周辺のコインパーキングや予約制駐車場が、どのくらいの料金で貸されているか確認します。
ただし、周辺相場と同じ金額にすればよいとは限りません。
自宅駐車場は、
- 目的地までの距離
- 車の停めやすさ
- 前面道路の幅
- 対応できる車種
- 屋根の有無
- 利用できる時間帯
などによって選ばれやすさが変わります。
具体的な料金設定については別記事で詳しく解説しています。
【関連記事】自宅駐車場を貸すならいくらにする?料金設定の決め方
2.月に何回利用されそうか考える
次に、利用回数を仮定します。
最初から月20回、30回と考えるより、
月5回
月10回
月20回
のように複数パターンで計算すると分かりやすいでしょう。
たとえば1回700円なら、特Pの時間貸し手数料30%を差し引いた単純計算では1回490円です。
そのため、
| 利用回数 | 手数料控除後の金額 |
|---|---|
| 月5回 | 2,450円 |
| 月10回 | 4,900円 |
| 月20回 | 9,800円 |
となります。
「自宅なら月10回くらい利用されそう」と決めつけるのではなく、まず複数パターンを見ておくことが大切です。
3.年間でも考える
月収だけでなく年間に直してみると、空き駐車場を貸す意味を判断しやすくなります。
たとえば月平均3,000円なら年間36,000円、月平均5,000円なら年間60,000円です。
ただし、毎月同じ予約数になるとは限りません。
春や秋に利用が増える場所、イベント開催時だけ予約が増える場所などもあるため、年間収入は月収×12の単純計算どおりにならない場合があります。
住宅街でも月収が発生する可能性はある
「駅前ではないから貸しても意味がない」と考える必要はありません。
住宅街でも、
近くに病院がある
学校や大学がある
スポーツ施設がある
コインパーキングが少ない
近隣住宅への来客用駐車場が不足している
といった場所では、駐車需要が生まれる可能性があります。
反対に駅から近くても、周辺に安い駐車場が十分あれば、自宅駐車場が選ばれにくいこともあります。
このため、この記事では「住宅街なら月○円」「駅近なら月○万円」といった一律の目安は出しません。
重要なのは、地域区分ではなく、実際の周辺需要です。
【関連記事】住宅街でも駐車場シェアは需要ある?貸しやすい自宅の条件を解説
イベント会場や観光地の近くなら収入が増えることもある
イベント会場、スタジアム、観光地などの近くでは、特定の日に駐車需要が集中することがあります。
普段はほとんど予約が入らなくても、イベント開催日に予約が入るケースも考えられます。
そのため、毎月平均だけを見るのではなく、
通常日
と
需要が高い日
を分けて考える方法もあります。
ただし、イベントがあるから必ず高い料金で予約されるわけではありません。
周辺の料金や駐車場の供給状況を見ながら設定しましょう。
【関連記事】自宅駐車場を土日だけ貸す方法|イベント・観光地の近くなら稼げる?
平日だけ貸す場合の月収はどう考える?
会社員の自宅では、平日の昼間だけ駐車場が空くケースがあります。
この場合も計算方法は同じです。
たとえば月20日貸出可能でも、その20日すべて予約されるとは限りません。
1日700円で、
月5回利用
なら2,450円、
月10回利用
なら4,900円、
月15回利用
なら7,350円
が、手数料30%を差し引いた単純計算です。
貸出可能日数が多いほど予約される機会は増えますが、「20日貸せる=20回予約される」ではありません。
【関連記事】自宅駐車場を平日だけ貸せる?仕事中の空きスペースを収益化する方法
土日だけでも収入になる?
平日は自宅で車を使い、土日だけ空いている場合でも駐車場シェアは利用できます。
たとえば土日合わせて月8日程度貸せるとして、そのうち4回予約される場合と8回予約される場合では収入は倍になります。
1回1,000円なら、手数料控除後は700円なので、
月4回なら2,800円
月8回なら5,600円
です。
このように、毎日貸せなくても利用される日があれば収入は発生します。
売上・手取り・利益は同じではない
自宅駐車場の収入を考えるときは、「売上」「手数料控除後」「最終的な利益」を区別しておきましょう。
たとえば1,000円で10回利用された場合、
売上
10,000円
特Pの時間貸し手数料30%を差し引いた金額
7,000円
となります。
しかし、この7,000円が必ず最終的な利益になるわけではありません。
案内用品や設備、修繕など、駐車場シェアのために必要な費用が発生していれば、その分も考える必要があります。
また、所得が発生すれば税金について確認が必要になる場合があります。
つまり、
売上
↓
サービス手数料
↓
必要経費
↓
所得
という順番で考えると分かりやすいでしょう。
【関連記事】特Pの収入で経費にできるものは?固定資産税・通信費・設備費を解説
税金まで考えると実際の手元はいくら?
駐車場シェアによる所得には、所得税や住民税などが関係する場合があります。
ただし、「月5,000円の売上があるから、そのまま税金がかかる」という単純な話ではありません。
税金では、売上から必要経費を差し引いた所得が重要になります。
また、会社員かどうか、他の所得があるか、年間の所得額などによって申告の必要性も変わります。
この記事では月収シミュレーションに絞り、税金の詳しい扱いは別記事で解説しています。
【関連記事】自宅駐車場を貸した収入に税金はかかる?特Pオーナーの確定申告を解説
「月いくらなら成功」とは一概にいえない
月収3,000円では少ないと感じる人もいれば、もともと使っていない場所なので十分だと考える人もいます。
そのため、自宅駐車場シェアでは、
月いくら稼げたか
だけでなく、
その収入を得るためにどれだけ費用や手間がかかったか
も大切です。
既存の駐車場をほぼそのまま貸せる人と、大規模な舗装や造成が必要な人では、同じ月収でも意味が違います。
「大きく儲かるか」「副業としてやる価値があるか」という判断については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【関連記事】駐車場シェアは儲かる?大儲けできなくても人気の理由を解説
予約が入らないと月収は0円になる
料金を設定して掲載しても、予約が入らなければ売上は発生しません。
そのため、月収シミュレーションを見るときは、
月10回予約されれば○円
という数字だけではなく、
そもそも月10回予約される可能性があるか
も考える必要があります。
登録後に予約がほとんど入らない場合は、料金だけでなく、
- 写真
- 貸出時間
- 対応車種
- 駐車位置の説明
- 周辺相場
などを確認しましょう。
【関連記事】特Pに登録したのに予約が入らない!原因と改善方法を解説
料金を下げれば月収が増えるとは限らない
予約数を増やすために料金を下げる方法もあります。
しかし、料金を半額にして予約数が2倍になったとしても、売上は同じです。
たとえば、
1回1,000円×月5回=5,000円
と
1回500円×月10回=5,000円
なら売上は同額です。
一方、料金を500円にしても予約数が6回にしか増えなければ、売上は3,000円に下がります。
逆に、料金を少し上げても予約数がほとんど変わらなければ、月収は増える可能性があります。
そのため料金設定は、単純に「安いほど予約される」と考えず、実際の予約状況を見ながら調整することが重要です。
【関連記事】自宅駐車場を貸すならいくらにする?料金設定の決め方
自宅駐車場の収入シミュレーション例
最後に、条件別にいくつかまとめてみます。
ケース1|住宅街で月5回利用
1回500円なら、
売上2,500円
↓
手数料控除後1,750円
年間同じペースなら21,000円です。
ケース2|月10回利用
1回700円なら、
売上7,000円
↓
手数料控除後4,900円
年間同じペースなら58,800円です。
ケース3|需要が比較的多く月20回利用
1回1,000円なら、
売上20,000円
↓
手数料控除後14,000円
年間同じペースなら168,000円です。
ただし、これらはあくまで料金と利用回数を当てはめた計算例です。
同じ条件で毎月予約されることを保証するものではありません。
よくある質問
Q. 自宅駐車場を貸すと月いくら稼げますか?
一律には決まりません。
「1回あたりの料金×利用回数」から売上を計算し、特Pを利用する場合はサービス手数料も考える必要があります。
Q. 特Pで月5,000円稼ぐには何回くらい予約が必要ですか?
料金によって異なります。
手数料30%を差し引いた単純計算では、1回500円なら約15回、700円なら約11回、1,000円なら約8回で5,000円を超える計算です。
Q. 月1万円稼ぐことは可能ですか?
立地や料金、予約数によっては可能ですが、すべての自宅駐車場で月1万円になるわけではありません。
安定して月1万円を得るには、それなりの利用回数が必要です。
Q. 住宅街でも収入になりますか?
周辺に駐車需要があれば、住宅街でも予約される可能性があります。
駅、病院、学校、観光施設などの有無だけでなく、周辺の駐車場不足も確認しましょう。
Q. 特Pの料金はすべてオーナーの収入になりますか?
いいえ。
現在の時間貸しでは利用料金の30%が特Pの手数料となる仕組みです。
Q. 売上からさらに税金が引かれますか?
税金は単純に売上額だけで決まるものではありません。
必要経費を差し引いた所得や、他の所得などによって申告・税額が変わります。
Q. 料金を高くした方が月収は増えますか?
必ずしも増えません。
料金を高くすると1回あたりの売上は増えますが、予約数が減れば月収が下がることもあります。
Q. 登録したのに予約が入らなかったらどうなりますか?
予約・利用がなければ駐車料金の売上は発生しません。
まずは料金や写真、貸出時間などを確認しましょう。
まとめ|自宅駐車場の月収は料金と利用回数で考える
以上、自宅駐車場を貸すと月いくら?収益シミュレーションと稼げる条件...というお話でした。
自宅駐車場の収入は、
1回あたりの料金×利用回数
が基本です。
特Pを利用する場合は、そこから時間貸しのサービス手数料を差し引いて考えます。
そのため、
1回500円で月5回
と
1回1,000円で月20回
では、当然大きな差が出ます。
一方で、料金を高くすれば必ず月収が増えるわけでも、貸出日数を増やせば必ず予約が増えるわけでもありません。
まずは周辺相場から現実的な料金を考え、
月5回ならいくら
月10回ならいくら
月20回ならいくら
と複数のケースを計算しておくと、自宅駐車場を貸す価値を判断しやすくなります。
「具体的にいくらで貸すか」は料金設定の記事、「その金額でも駐車場シェアを始める意味があるか」は儲かる記事で詳しく解説しています。
【関連記事】自宅駐車場を貸すならいくらにする?料金設定の決め方
