
土地の有効活用方法は自分でも探せるの?土地活用はコンサル任せにせず、自分でも判断できる時代です。
ネット情報の整理法、現地調査のコツ、行政資料の調べ方など、信頼できる情報を自分で集める具体的なステップを紹介します。
コンサルに頼りきりだと「考える力」が育たない
土地活用を考えるとき、多くの人はまず業者やコンサルタントに相談する方も多いでしょう。
もちろん専門家の意見は参考になりますが、最初から丸投げしてしまうと、自分で判断する力が育たないという問題があります。
特に営業トークや数字だけで判断してしまうと、気づかぬうちに“業者の都合に合わせたプラン”を選ばされてしまうこともあります。
本来、土地活用の判断には専門資格も難しい知識も必要ありません。
少しのコツと整理の仕方を知っていれば、自分の土地に合うかどうかを見極める力は誰でも身につけられます。
ステップ①:まず「何のために活用したいか」を明確にする
情報収集の前に必要なのは、目的の整理です。
なぜ土地を活用したいのかが決まらなければ、どの情報が必要なのかも定まりません。
目的によって調べるべき方向性は大きく変わります。
| 目的 | 主な調べるべきポイント |
|---|---|
| 安定収入を得たい | 利回り、稼働率、運営コスト |
| 相続税対策 | 評価額の下がり方、節税効果 |
| 空き地を維持したい | 固定資産税、雑草・防犯対策 |
| 売却までのつなぎ活用 | 初期投資の小さい方法 |
この整理をせずに情報を集めると、「結局どれがいいのか分からない」という状態に陥ります。
倉活 用地まずは「何を土地活用に求めているのか?」
自分の考えを整理することからはじめましょう。
ステップ②:公的情報から“事実”を確認する
ネットの情報は便利ですが、広告や営業目的のページが多く、どこまでが事実なのか分かりづらいのが現実です。
そこでまず確認したいのが行政・公的機関の情報です。
代表的な調べ方
- 用途地域・建築制限の確認
→ 各自治体の都市計画図・用途地域マップ - 固定資産税評価額の確認
→ 市区町村の資産税課で閲覧可 - 相続や登記の確認
→ 法務局で登記簿謄本を取得(オンライン可)
これらはすべて数百円~数千円で調べられ、営業資料よりも正確で“変わらない情報”です。



用途地域などは、大抵の自治体でWeb公開されています。例えば1種低層地域ではトランクルームはNGなど、自分の土地に建てられないものがわかります。用途地域について解説した記事はこちら↓


ステップ③:地元の市場を「足で調べる」
次に行うべきは、現地の需要を肌で感じることです。
実際に周辺を歩き、競合や利用状況を観察することで、机上では見えない情報が得られます。
現地でチェックすべきポイント
- 周辺にどんな建物・店舗・施設があるか
- 既存のトランクルームや駐車場の稼働率
- 道路幅や車の出入りのしやすさ
- 夜間の明るさ・治安・人通り
- アクセスや通り抜けのしやすさ
- 騒音や生活のニオイ
例えば、「満車の駐車場が多い」「近くのトランクルームが満室」などの状況は、需要の裏付けになります。
一方で、空きが多く老朽化している施設が多い地域では、需要が薄いサインです。



私の会社の調査でも現地確認は一番重要視しています。宗教的に感じるかもしれませんが、現場での音やニオイなど感覚って、様々なものごとにつながっていくものなんです。
ステップ④:ネットの情報を“分類して使う”
ネット上の情報は玉石混交ですが、正しく分類すれば十分使えます。
| 情報源 | 目的 | 注意点 |
|---|---|---|
| 不動産ポータル(LIFULL、不動産ジャパンなど) | 賃料・地価の相場をつかむ | 広告案件が多い |
| Googleマップ・ストリートビュー | 競合施設・アクセス確認 | 写真が古いことがある |
| 行政サイト | 法令・地域データ | 表現が専門的で分かりづらい |
| SNS・口コミ | 現場の評判・利用者の声 | 感情的な投稿が混じる |
重要なのは、“誰の立場で書かれている情報か”を意識することです。
業者のブログやまとめサイトは宣伝目的、利用者の口コミは体験談。
両方を見比べて「共通している部分」を抽出すると、信頼度が上がります。



アフィリエイト目当てでスポンサーに有利なことしか書いていない記事も多く存在します。大事なのはwebの記事をそのまま鵜呑みにしないことです。
ステップ⑤:複数業者から資料を取り比較する
自分で情報を集めたうえで、実際に複数業者から提案をもらうと、理解が一気に深まります。
相見積もりは、単に価格を比べるだけでなく、
「説明の誠実さ」「リスクの扱い」「質問への反応」を見るための場です。
比較のコツ
- 同条件(面積・構造・想定稼働率)で依頼する
- 管理費や修繕費など“運営コスト”も含めて聞く
- 不明点は必ずメールなど文面で確認を残す
資料を並べると、どの会社が数字を都合よく作っているかが分かります。
“比較できる状態をつくる”こと自体が情報収集のゴールです。



複数の提案書に触れてみると自然と客観的な視点が身についていきます。
ステップ⑥:最終的には“納得できる理由”を持つ
どれだけ情報を集めても、最終的に決めるのは自分です。
大切なのは、「なぜその方法を選ぶのか」を自分の言葉で説明できること。
「業者が勧めたから」ではなく、「この立地では住宅より倉庫の方が需要がある」「初期投資を抑えて維持したい」など、納得できる理由がある選択こそが、失敗しにくい土地活用です。



「自分の目的」と「その土地活用を選ぶ納得できる理由」を揃えてみて、客観的に判断することが大切です。
情報を集めると「無理な計画を避けられる」
情報を集める力がつくと、業者の話を聞いたときに違和感を覚えられるようになります。
「それはこの用途地域では建てられないのでは?」、「稼働率100%前提は現実的ですか?」と、冷静に質問できるようになる。
この“違和感を言葉にできる力”こそ、土地活用で最も大切な防御力です。
まとめ|判断力は“知識”より“整理力”
以上、土地活用法は自分で探せる?コンサルに頼らず正しい情報を集める方法...というお話でした。
土地活用は、知識よりも「情報を整理する力」で差がつきます。
- 目的を明確にする
- 公的情報を確認する
- 現地を歩く
- ネット情報を整理する
- 複数業者を比較する
この5つを意識するだけで、コンサルや営業トークに振り回されることはなくなります。
自分で判断できるオーナーほど、長く安定して土地を活かしている。
tochi-lab.comは、そのための“現実的な知恵”を発信していきます。

