
「うちの地域にトランクルームなんて必要あるの?」と思っていませんか?
土地活用の相談でよく聞く言葉が、「このあたりにトランクルームの需要なんてないでしょ?」というものです。
しかし、20年以上トランクルーム業界で現場を見てきた経験から言えば、トランクルームの利用者層は意外と幅広く、地方でも確実にニーズがあります。
今回はトランクルームを借りる人の属性や実際に入れている荷物の実態などをご紹介します。
主婦層が中心!季節家電や衣類の“保管場所”として人気
トランクルームというと、仕事の荷物や趣味の道具を保管する男性客を思い浮かべる人が多いかもしれません。
ところが実際には、30〜50代の主婦層が最も多い利用者層です。
彼女たちの利用目的は明確。
- 冬物・夏物の衣類や布団の保管
- 扇風機・ヒーターなど季節家電の一時預け
- クリスマスツリーやひな人形など年1回しか使わない物の収納
といった、「一時的に預けたい」ニーズが中心です。
また、近年は「実家の片付け」や「子どもの独立後の整理」など、ライフステージの変化で利用するケースも増えています。
実は容量の1/5しか使っていない人も多い
現場で見て驚くのは、借りたスペースの半分も使っていない利用者が多いこと。
2畳タイプを借りても、中に入っているのはスーツケース1つと衣装ケース2個だけ―そんなケースも珍しくありません。
つまり、トランクルームは「物を置く場所」というよりも、気持ちの余裕を買う場所になっているのです。
「家がスッキリする」「片付いた気持ちになる」
この心理的満足こそが、長期利用につながっています。
逆に“ゴミ屋敷化”しているケースもある
一方で、トランクルームの中に入ると、「扉を開けた瞬間に物が崩れ落ちてくる」ような利用者も少なくありません。
古い段ボール、使わない家具、壊れた家電の箱などが山積み。
中身が何なのか分からないまま数年経っている人もいます。
それでも、「捨てられないからとりあえず置く」という心理がある限り、トランクルームのニーズは続いていきます。
借りたまま忘れている人も多い=安定収入につながる
業界では「借りたまま数年経過している利用者」も珍しくありません。
引っ越してもそのまま更新し続ける人も多く、解約率が低く安定した収益構造が成り立っています。
アパートや駐車場と違い、
- 入退去の手間が少ない
- 修繕・リフォーム費がほぼ不要
- 長期契約になりやすい
という特徴から、オーナーにとっても管理しやすい土地活用なのです。
人の「捨てられない心理」がトランクルーム需要を支えている
トランクルームを利用する人たちは、結局のところ「捨てたくないけど家に置きたくない」人たちです。
つまり、トランクルームはモノと心の距離を取るための空間。
この感情がある限り、景気や立地に関係なく一定の需要が続きます。
派手さはないけれど、確実に人の暮らしに寄り添う。
トランクルームは「静かに儲かる手堅い土地活用」なのです。
まとめ:数字では見えない「心理的ニーズ」を理解する
トランクルーム経営は、「利回り」や「面積効率」だけで判断してはいけません。
その根底には、人間の心理的ニーズが存在します。
- 捨てたくない
- 置く場所がない
- 片付けたいけど手放せない
そんな気持ちに寄り添う場所として、トランクルームはこれからも安定した需要を保ち続けるでしょう。
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