実家を残すか処分するか迷ったら、先に「親の住まい」を決めた方がいい理由

実家を処分か残すか迷う

親の介護が現実味を帯びてくると、実家をどうするか悩み始める人はとても多いです。
売るべきか。貸すべきか。それとも空き家のまま様子を見るか。
ただ、この順番を間違えると、あとで「こんなはずじゃなかった」と後悔しやすくなります。

結論から言うと、実家の判断より先に決めるべきなのは「親の住まい」です。
土地や建物の話は、その後でも遅くありません。


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なぜ実家の話から始めるとこじれやすいのか

実家の扱いを先に決めようとすると、話は一気に難しくなります。
売却。活用。相続。お金の分配。
どうしても兄弟それぞれの立場や感情が前に出やすくなります。

一方で、親の住まいについては「現実的な判断」がしやすいテーマです。
自宅での生活が続けられるのか。
通院や見守りは可能か。
もし難しいなら、どんな選択肢があるのか。

ここを整理せずに実家の処分を決めてしまうと、後から選択肢が狭まります。


介護の選択肢で、実家の判断は大きく変わる

例えば、数か月〜1年程度の施設入所を想定している場合。
この段階で実家を売却してしまうと、戻る場所がなくなります。

逆に、長期入居が前提になるなら、空き家を抱え続けるリスクも無視できません。
固定資産税。管理の手間。近隣トラブル。何もしないことが、負担になるケースもあります。

つまり、どんな施設に、どれくらいの期間入る可能性があるのか
これが見えないと、実家の判断はできないのです。


「まだ決まっていない」が一番判断を鈍らせる

よくあるのが、「施設はそのうち考える」「まだ元気だから」という状態です。
ただ、この“未確定”な状態こそが、土地活用や売却の判断を難しくします。

親の体調は、ある日を境に大きく変わることがあります。
慌てて施設を探し、慌てて実家をどうするか考える。
この流れになると、冷静な判断は難しくなります。

先に情報だけでも集めておくことで、判断のスピードと質は大きく変わります。


実家の話が進まない家庭ほど、住まいの話を先にする

兄弟間で意見が割れやすい家庭ほど、実家の話は後回しにした方がうまくいきます。
その代わりに、親の住まいについて共通認識を作る。

在宅か。
施設か。
施設なら、どんな種類があるのか。
費用はどれくらいか。

ここが整理されると、不思議と実家の話も現実的になります。


施設の種類と費用感を知らないまま判断しない

介護施設といっても、種類も費用もかなり幅があります。
「高そう」「うちは無理」と思っていた選択肢が、実は現実的だったというケースも少なくありません。

土地や実家の判断をする前に、どんな施設があって、どれくらいの費用がかかるのか
この情報だけは、早めに確認しておくことをおすすめします。

全国の施設情報や費用感をまとめて確認できるサービスもあるので、「判断材料をそろえる」という意味で活用するのはアリだと思います。


実家処分は「住まいが決まってから」でも遅くない

以上、実家を残すか処分するか迷ったら、先に「親の住まい」を決めた方がいい理由...というお話でした。

実家は逃げません。
ですが、親の住まいはタイミングを逃すと選択肢が一気に減ります。

だからこそ、実家を残すか処分するか迷ったら、先に決めるのは「親の住まい」。

この順番を意識するだけで、後悔のリスクはかなり減らせます。

実家をどうするか考える前に、そもそも介護にどれくらいの費用がかかるのかを把握しておかないと、判断を誤りやすくなります。

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