トランクルーム事業をローンで始めるなら-融資が通りにくい理由

トランクルーム事業はパートナー業者が肝心

トランクルーム事業に興味があっても、最初の壁は「ローンって組めるの?」という点ですよね。

実はここ、事業そのものより“誰と組むか”で明暗が分かれます。自分で計画を作り込んでも実績や保証がなければ融資はなかなか通りません。

今回は、実績のある運営事業者と組むことがなぜ得策なのか、わかりやすくまとめておきます。


目次

結論:個人で事業計画を作っても融資は通りにくい。実績ある事業者と組むことが最重要

トランクルーム事業は小さく始められる反面、銀行から見ると「本当に稼働するの?」という不安の大きい事業です。
そのため個人が独学で作った事業計画やシミュレーションだけでは、銀行は慎重になります。

理由はシンプルで、

・過去実績がない
・稼働率の根拠が弱い
・運営ノウハウが見えない
・返済できる確証がない

この状態では「事業が回るイメージ」が銀行に伝わりません。
だからこそ、実績のあるトランクルーム事業者と組むほうが圧倒的に融資が通りやすいわけです。


銀行が見ているのは「誰が運営するのか」という一点

トランクルームの融資審査で、銀行は収益予測よりも“運営者の実績”を強く見ています。

理由はこの3つです。

・稼働率は運営力で大きく変わる
・適正な広さ、区画数、単価設定にノウハウが必須
・トラブル対応、滞納処理などの経験値が重要

つまり銀行は「計画そのもの」ではなく、

“その計画を実現できる人(法人)かどうか”
を評価しているんですね。

経験のない個人が作ったシミュレーションは、どれだけ数字を整えても「机上の空論」と見られがち。
それよりも、実績豊富な事業者のデータがあれば一気に信頼度が上がります。


実績のある事業者と組むと融資が通りやすくなる理由

実績データを銀行にそのまま示せる

大手や中堅の運営会社は、各地域の稼働率データを持っています。
銀行はこういう“裏付け”を求めるので、実績データがあるだけで審査が一段ラクになります。

特にありがたいのは、

・半径1㎞の需要分析
・既存物件との比較
・季節変動データ
・最適な区画プラン

これらがセットで出てくることです。

サブリースや運営委託で「返済の安定性」が説明できる

実績のある事業者は、収益の最低保証やサブリース契約を用意している場合があります。
銀行は「返済が安定しそうだ」と判断できるため、融資が通りやすくなります。

“返済原資が読みやすい”というのは審査の世界では最強の材料です。

銀行担当者が理解しやすい

トランクルームに詳しい銀行担当者は多くありません。
そこで実績のある事業者が作った資料があると、話が早くなるんですよね。

担当者が理解できない事業は当然ながら通りにくいです。
そのギャップを埋めてくれるのが実績ある事業者の存在です。


逆に、個人で計画を組むとどこが弱くなるのか

稼働率の根拠を示せない

「このエリアなら70%はいけると思います!」
と言われても、銀行は納得しません。

必要なのは根拠となるデータですが、個人では集められる情報に限界があります。

運営ノウハウが不足している

トランクルームは意外と管理が細かい事業です。

・クレーム対応
・無断使用対応
・契約管理
・鍵・セキュリティ管理
・滞納処理

個人でこれを全部やると、「本当に回るのか?」と見られがちです。

実績ゼロ=銀行にとっての“最大のリスク”

銀行が嫌がるのは、実績のない事業です。
実績がないと返済の安定性が読みにくいからです。

その点、実績のある事業者と組めば「この会社の運営なら一定程度の稼働率は見込める」と判断されます。


実績のある事業者と組むメリット

需要調査や区画設計を代行してくれる

空きテナントや倉庫の寸法から、最も収益が最大になる区画を作ってくれます。
この設計精度が収益性を大きく左右します。

開業後の運営まで丸投げできる

サブリース、管理委託、清掃、顧客対応まで全部任せられます。
個人オーナーは「管理が手軽だから始める」人が多いので、これは大きなメリットです。

銀行への説明資料を一緒に作れる

事業者側は融資資料の作り方にも慣れています。
「この銀行はこういう説明を求める」といった勘所も把握しています。

融資をクリアするなら、計画の“作り方”そのものをプロに任せるほうが圧倒的に有利です。


ローンを使うなら、まず事業者を選ぶところから

以上、トランクルーム事業をローンで始めるなら-融資が通りにくい理由...というお話でした。

・個人が作ったシミュレーションだけでは融資は通りにくい
・銀行は「誰が運営するのか」で判断する
・実績のある事業者と組めば稼働率の根拠を示せる
・サブリースや実績データが融資審査に強く働く
・結果としてローンが圧倒的に通りやすくなる

トランクルーム事業は小規模投資で始めやすいですが、融資だけは“個人で全部やる”より“実績ある事業者と組む”ほうが成功確率は何倍も高くなります。

最初の一歩は金融機関ではなく、信頼できるトランクルーム事業者を探すところからです。

目次