
実家の片付けを自分たちだけでする必要はありません。費用はかかるものの片付け専門業者や遺品整理業者などに頼むことも賢い選択です。
この記事では専門業者に片付けなどを頼むときの費用の目安や、安く済ませるポイントなどをご紹介します。
実家の片付けを業者に頼む人が増えている
親の死去や施設入所などで実家が空き家になったとき、「片付けを自分たちだけでは無理」と感じる人が急増しています。
大量の家具や家電を運び出すには体力も時間も必要で、遠方に住んでいれば何度も通うのは現実的ではありません。
そんなときに頼りになるのが「片付け業者」や「遺品整理業者」です。
ただ、費用相場がわかりにくく、業者によって料金や対応範囲が大きく異なるため、仕組みを理解して選ぶことが大切です。
実家の片付け業者の費用相場
実家の片付け費用は家の広さと物の量で大きく変わります。
一般的な相場は以下の通りです。
| 間取り | 作業人数 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 1K〜1LDK | 2〜3人 | 3〜8万円 |
| 2DK〜2LDK | 3〜4人 | 8〜15万円 |
| 3LDK〜4LDK | 4〜6人 | 15〜30万円 |
| 一軒家(5LDK以上) | 5〜8人 | 30〜50万円以上 |
料金の幅が広いのは、地域差や処分費の違いによるものです。
東京や大阪など都市部は廃棄物処理コストが高く、地方より1〜2割高くなる傾向があります。
また、家電リサイクル料や貴重品分別、清掃サービスを追加すると費用が上がります。
費用の内訳を理解しよう
業者の見積もりを見ると「処分費」「人件費」「車両費」などの項目があります。
それぞれの内容を知っておくと、不要な追加請求を避けられます。
● 人件費
作業スタッフの人数と時間で決まります。
1人あたり1日1万円〜2万円が相場です。
重い家具や2階からの搬出がある場合は増員されることもあります。
● 処分費
家具・家電・衣類などの廃棄にかかる費用です。
分別の手間が多いほど高くなります。
冷蔵庫やテレビなど家電リサイクル対象品は別料金になるため注意が必要です。
● 車両費・運搬費
トラックの台数や往復距離で変わります。
1トントラック1台あたり1〜2万円が目安です。
遠方からの出張がある場合は出張費も加算されます。
● オプション費用
ハウスクリーニング、畳・襖の撤去、消臭作業、仏壇供養などが該当します。
これらを全て含めると、総額が2倍近くになることもあります。
安く抑えるための3つのコツ
1. 複数の業者に見積もりを取る
同じ間取りでも業者によって10万円以上差が出ることがあります。
最低でも3社に相見積もりを取り、料金だけでなく「作業内容」「追加費用の有無」を比較しましょう。
無料訪問見積もりを行っている会社を選ぶと安心です。
2. 売れるものをリサイクル・買取に回す
リサイクル業者を兼ねている会社なら、家電や家具、貴金属を買取してくれる場合があります。
買取額がそのまま費用から差し引かれるため、実質負担を減らせます。
特に冷蔵庫・洗濯機・工具類・着物・古銭などは査定対象になりやすいです。
3. 自分でできる部分は事前に減らす
写真・書類・衣類など軽いものだけでも自分で整理しておくと、分別と処分費を節約できます。
また、段ボールにまとめておくと作業時間が短縮され、人件費も下がります。
「業者任せにしない部分を決めておく」のがコツです。
遺品整理業者と不用品回収業者の違い
両者は似ていますが、目的と得意分野が異なります。
| 項目 | 遺品整理業者 | 不用品回収業者 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 故人の遺品整理・形見分け | 不用品処分・片付け |
| 特徴 | 供養・仕分けを重視 | スピード重視 |
| 向いているケース | 親が亡くなった後の整理 | 空き家の大量処分 |
| 平均費用 | やや高め | 比較的安い |
感情的な整理を含む場合は遺品整理業者、コスト優先なら不用品回収業者が向いています。
どちらに依頼するかは「目的」を明確にすることがポイントです。
業者選びで失敗しないためのポイント
- 見積もりが明細付きでわかりやすいか。
- 古物商許可・産業廃棄物収集運搬許可を持っているか。
- 口コミや実績が公開されているか。
- 契約前に追加費用の説明があるか。
中には悪質業者も存在し、「当日になって追加料金を請求された」というトラブルも報告されています。
見積書に「一式」や「処分費別途」としか書かれていない場合は要注意です。
契約前に「総額いくらで完結するのか」を必ず確認しましょう。
遠方に住んでいても依頼できる?
多くの業者は「立ち会い不要プラン」に対応しています。
鍵を預けて作業してもらい、作業前後の写真を送ってもらう形です。
親が施設に入ったあとや、相続前の片付けなどでも利用されています。
現地に行けない人にとっては、非常に便利なサービスです。
ただし、信頼できる業者かどうかを見極めるために、最初の見積もり段階では一度現地確認に同行するのがおすすめです。
補助金や自治体支援を活用する方法
一部の自治体では「空き家解体・片付け補助金」を設けています。
例えば、老朽家屋を片付け・解体する費用の一部(上限50〜100万円)を支援してくれる場合があります。
また、シルバー人材センターや地域ボランティアが片付けを手伝ってくれる制度もあります。
お住まいの地域の市区町村ホームページで「空き家 補助金 片付け」で検索してみましょう。
まとめ:業者選びは「価格より信頼」で決めよう
| 家の広さ | 費用の目安 |
|---|---|
| 1LDK以下 | 3〜8万円 |
| 2LDK〜3LDK | 10〜20万円 |
| 一軒家 | 30万円以上 |
実家の片付けを業者に頼むときは、費用だけでなく「安心して任せられるか」が重要です。
見積もり内容を確認し、リサイクル買取や補助金を活用することで費用を抑えることができます。
そして、早めに片付けを済ませることで、固定資産税の無駄や空き家リスクを防げます。
“めんどくさい”を我慢するより、“プロに任せてスッキリさせる”ほうが、時間も気持ちもずっと軽くなるはずです。
